3月米連邦公開市場委員会(FOMC)、利上げ見送り | 陳晁熙

【3月米連邦公開市場委員会(FOMC)、利上げ見送り】
15~16日、米連邦公開市場委員会(FOMC)では金利の据え置き(0.5%)が決定された。米連邦準備制度理事会(FRB)メンバーによる予測では、2016年末時点のFF金利誘導目標は中央値で0.875%と、年内2回の利上げが示唆された。昨年12月に利上げした時点では、年4回の利上げで、金利予測中央値は1.375%だった。

イエレンFRB議長は記者会見で、「米国を除く世界的な成長見通しが若干鈍化した」と述べ外部環境の悪化を懸念し、声明も「米国の経済活動は緩やかなペースで拡大し、労働市場は力強さを続けているが、世界の経済金融情勢がリスクをもたらしている」とした。

インフレ率予想に関しては今年を1.2%と前回の1.6%から下方修正し、17年を1.9%、18年を2%とし、目標の2%に戻る予想時期を維持した。全体としてハト派的な内容となった。

FOMCの前後で、金利引き上げ確率は図のように変化している。

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また、16日に発表された2月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み)では、変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアCPIが0.3%上昇し、市場予想の0.2%上昇を上回った。コアCPIの前年同月比は2.3%の上昇で、1月の2.2%上昇から伸びが加速し、2012年5月以来の大幅な上昇となった。市場予想は2.2%上昇だった。物価上昇が確認されたため、FRBが示した年内の緩やかな金利引き上げが後押しされそうだ。

ドル円相場に関しては、15日の金融政策決定会合で、日銀が政策を変更しなかったことに加え、FOMCの内容がハト派的だったことから、目先はこれ以上の円安・ドル高は見込めない可能性が高まり、ドル売り・円買いが進行している。

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CFTC建玉明細を見ても、ファンドのドル売り・円買い傾向は、今後も継続しそうだ。


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