3月11日 海外相場および市況 | 陳晁熙

3月11日(金)
【3月10日の海外相場および市況】
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*10日のNY金は4日ぶりに反発し、終値は2015年2月2日以来約1年1カ月ぶりの高値となった。欧州中央銀行(ECB)はこの日の定例理事会で追加金融緩和を決定した。政策金利の一つである「中銀預入金利」を-0.3%から-0.4%に引き下げ、量的緩和についても資産購入規模を現行の600億ユーロから800億ユーロに拡大した。これを受けて、ユーロが対ドルで下落した、金相場も下落したが、その後、ドラギECB総裁が「さらなる利下げが必要になるとは予想していない」と述べたほか、マイナス金利の拡大は無制限ではないとの認識を示し、利下げの打ち止めを示唆したことから、一転してユーロは買い戻され、金も反発に転じた。金相場はユーロ高・ドル安が進むに連れて一本調子で値を上げ、一時1274.20ドルの高値を付けた。世界的に株価が下落したことも強材料視された。NY白金は不安定な株価が嫌気されて3日続落。

*10日のNY原油は反落。石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟の産油国による増産凍結に向けた会合が20日にモスクワで開かれそうもないとの報道が嫌気された。また、イランのナハバンディアン大統領府長官は10日、制裁導入前の原油市場シェアを回復するまでイランは供給抑制に向けたいかなる合意にも参加しないと述べた。クウェートはイランを含む主要産油国が増産凍結に賛同しなければ、同国としても協力できない意向を示した。

*10日のシカゴトウモロコシは反発し、半月ぶりの高値となった。10日発表した週間輸出成約高(2月26日~3月3日)によると、2015~16年度の米トウモロコシの週間純成約量は約117万トンと、昨年11月以来の高水準になり、予想レンジ(80万~1200万トン)の上限付近だった。シカゴ大豆はドル安を受けて7日続伸。

*10日のNY外国為替市場は、欧州中央銀行(ECB)の追加金融緩和を受けたユーロ売りに連動してドル円は一時114円台半ばまで上昇したが、その後はドラギECB総裁の発言を受けてユーロが反発に転じたため、ドル円も113円台前半に下落した。ECBは同日の定例理事会で、政策金利の一つである「中銀預入金利」を-0.3%から-0.4%に引き下げた。量的緩和についても資産購入規模を現行の600億ユーロから800億ユーロに拡大した。これを受けて、ユーロが対ドルで下落し、円もユーロに連れて対ドルで売られ、一時114円45銭付近まで円安が進行した。しかし、ドラギECB総裁が一段の利下げを否定したため、一転してユーロは買い戻され、ドル円も反落に転じた。なお、5日までの1週間の新規失業保険申請件数は前週比1.8万件減の25.9万件で、市場予想の27.5万件を下回ったが、影響は限定的だった。

*10日のNYダウは小反落。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が、追加利下げに否定的な発言をしたことが嫌気された。10日のECB定例理事会で、追加金融緩和を決定した。政策金利の引き下げは予想通りだったが、資産購入規模の拡大が市場の予想以上だったため、当初は強材料視されNYダウは上昇していたが、理事会後の会見で、ドラギECB総裁が「さらなる利下げが必要になるとは予想していない」と述べたほか、マイナス金利の拡大は無制限ではないとの認識を示し、利下げの打ち止めを示唆したことから、一転してNYダウは反落に転じた。

【本日の主な経済指標およびイベント】
08:50 (日) 1-3月期景況判断BSI・大企業全産業 4.6
      (日) 1-3月期景況判断BSI・大企業製造業 3.8 
18:30 (英) 1月貿易収支 -99.17億GBP -103.00億GBP 
22:30 (加) 2月就業者数 -0.57万人 +1.00万人
22:30 (加) 2月失業率 7.2% 7.2%
22:30 (米) 2月輸入物価指数 (前月比) -1.1% -0.8% 
*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

第56回 『おしえて陳さん』 
http://www.sunward-t.co.jp/movies/oshiete/

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