注目通貨、豪ドル | 陳晁熙

【注目通貨、豪ドル】
豪ドル円は、上昇基調に転じた可能性が高い。2月下旬に開催された20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議では、エドワーズ豪州準備銀行(RBA、豪中銀)理事が「豪ドルの水準はやや高く、(対ドルで)0.65ドルが居心地の良い水準」と述べ、通貨安誘導を示唆する発言をしたという。ただ、3月1日のRBA理事会では、豪ドル安を誘導するような文言はなかった。景気は緩やかに拡大しており、インフレ率が回復に向かうとの見通しが維持された。中国経済は減速し、同国が転換期に入っていることや、金融市場が混乱したことよって商品需要は依然として回復していないため、RBAの金融政策は緩和スタンスを維持するだろう。

しかし、先週はサウジアラビアとロシア等の主要産油国が増産凍結の協議を行うとの報道を受けて原油相場が反発し、鉄鉱石価格も下げ止まったことから、資源国通貨である豪ドルにも見直し買いが入った。

中国の第12期全国人民代表大会(全人代)で、構造改革を進め、2016年の実質経済成長率の目標を前年の7.0%前後から6.5~7.0%に引き下げることが決定されたものの、交通網整備に年2兆元(約34兆円)をかけてインフラ投資で景気を下支えするとしたことは、資源国豪州には追い風となるだろう。

週明け7日の鉄鉱石先物相場は、中国の鉄鋼メーカーが生産を増やすとの観測から、中国市場で5%近く値上がりしてストップ高となったほか、シンガポール市場でも8%以上の急伸となった。

米国の追加利上げ見通しも後退する可能性が高まっており、高金利通貨である豪ドルは買われる展開が続きそうだ。対ドルでは2014年9月以来、初めて200日移動平均線を上抜けており、上昇相場に入った可能性がある。

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