金相場は盤石 | 陳晁熙

【金相場は盤石】

今夜午後10時30分(日本時間)、2月の米雇用統計が発表される。予想は、非農業部門就業者数は19.5万人(前回15.1万人)、失業率は4.9%(前回4.9%)。非農業部門就業者数の予想が20.0万人を下回っているため、大台超えの数字となれば、追加利上げ機運が高まり、為替市場ではドルが押し上げられ、金には弱材料となるだろう。

ただし、それも一過性で金の上昇トレンドが崩れる可能性は小さいだろう。2016年に入ってからというもの、金は主要資産の中で最高のパフォーマンスを示している。金相場は年初来で約15%以上上昇し、高利回り社債や米国債、全ての通貨、そして新興国の主要な株式指数を上回っている。 世界的な株式・為替市場が混乱しているため、資金の逃避先としての金の需要が高まっている。


世界最大の金連動型上場投資信託(ETF)である「SPDRゴールド・シェアーズ」の保有高は、3月3日時点で793.33トンと年初以来の最大となった。昨年のボトムが12月上旬の634.63トンだが、この3ヶ月で25%も増加している。

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昨年12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、米連邦準備制度理事会(FRB)が9年半ぶりの利上げを決定してから、金投資が増加しているのだから皮肉なものだ。

昨年末における2016年の利上げ回数は4回と予想されたが、現在の市場は、3月での利上げも可能性は低いとの予想が大半を占める。CMEによるFedWatchによると、3月にFF金利が0.5%に留まるとの確率は98.1%で、0.75%に上昇するとの確率はわずか1.9%にしか過ぎない。

中国の景気減速、下げ止まりを見せているものの地合いが不安定な原油相場を背景に、米国が追加利上げを行えば、ドルの独歩高を招くが、ドル高は米国景気の腰折れを招くだろう。

ここ最近、イエレンFRB議長は、原油安とともにドル高への懸念を表明しており、ドルを押し上げる政策は採用困難と思われる。


東京金は、200日移動平均線を上回り、昨年の高値4958円(2015年1月23日)と今年の安値4046円(2016年1月15日)で計算される半値戻しである4500円も上回った。上昇相場に入った可能性が高く、まずは0.62倍戻しの4612円を目指し、昨年の最高値にトライする展開になるだろう。

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